ウナボンの泣き泣き日記

ウナボンの泣き泣き日記

6.説明会

☆説明会☆

2003.11.8(33歳)

説明会に参加。
タイトル【体外受精における新不妊治療法について】
途中休憩をいれて3時間。

募集人数は400組くらいだったと思う。
会場も都内某有名ホテルと大きく、日頃は披露宴などで使われている雰囲気。
会場の雰囲気と妙に豪華な照明とのギャップが悲しい。

会場は満席となり、その人数を実際みると改めて不妊カップルの多さを感じた。
‘みんな大変なんだなぁ’と思わずにいられない。

副院長のお話。
この病院における不妊治療の方法や方針について。
他の病院で安易に副作用の出る薬を使用され、ホルモンをボロボロに乱され悪循環している患者もいる、という実態を説明。
「hCGを注射されたことがある人いますか?」
副院長が質問すると、会場のあちらこちらで手が挙がる。
‘他の病院で結果が出せず、ここへ来た人もいるんだ・・・’
と、みんなの真剣さにドキッとした。
そして
「ウチの病院では副作用が出るとわかっている薬は絶対に使わない!」
と断言した。
また、患者の体力的負担を減らすため、注射針の改良にも尽力されているとの事。
注射針の試作品を自分の腕にブスブス刺すのだそうだ。
痛いと考え直し、また試作。
ちょっと違うかもしれないけど、私は実演販売とかハナで笑っちゃうタイプ。
でも、副院長の話には魅了されてしまった。

続いて院長の話。
「何とか上手くいかないか・・・」これが頭から離れない人らしい。
今までの治療法にとらわれることなく、ちょっとしたひらめきでもすぐ治療に取り入れる。
私は、そのやや異端児的な行動力がとても気に入った。

『妊娠させてあげたい』
この病院の意気込みが充分伝わってくる説明会だった。
お陰でT先生のみならず、病院も信じることが出来た。

何のめぐり合わせか、隣の会場では披露宴が行われていた。
私たちの会場の人だって、皆、希望に満ち溢れた結婚式を挙げたはずなのに・・・。


説明会の帰りに夫と飲んだ。
夫も不妊患者の多さに驚いていた。
どんな会話をしたのかあまり覚えてないが、やるだけやってダメなら二人で仲良く生きていこう!という話をしたと思う。
『ダメだったら・・・』というシュミレーションで神宮前か代官山にでもマンション買おう、なんて話も出た。
それもなかなかいいプランだった。
・・・このプランのお陰で気楽に不妊治療にのぞめた気がする。

***** 7.人工授精決行 へ続く *****


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